君は同期で幼馴染で××で

「そうだ。生活費のことだけどね、昨日も言った通り、家賃は僕が払うから。あと、電気、ガス、水道とかも」

「それなら、食費とか生活用品なんかは私が出すよ。あとは、将来のための貯金に回そうと思う」

「真紀ちゃん……」

なぜか、私の言葉に陸が目を潤ませて見つめてくる。その瞳……破壊力がありすぎるから。

「将来のためになんて言われると、すごく嬉しい。僕は、これまで無駄に遊び歩くこともなかったから、そこそこ貯めてるよ。それに、兄さんから教えてもらって、株なんかもやってて稼ぎが出せてる。めちゃくちゃ贅沢なことはさせられないけど、もしすぐに真紀ちゃんが仕事を辞めることになっても、経済的には大丈夫だからね」

「陸、株なんてやってたんだ」

「うん。将来、少しでも真紀ちゃんを楽させてあげたくてね」

「陸……ありがとう」

陸は、本当にずっと前から私のことを考えてくれてたんだ。そのことが、すごく嬉しかった。