君は同期で幼馴染で××で
「真紀ちゃん、疲れた」

真紀ちゃん!?

「真紀ちゃん!?」

花山さんと沢村さんの声が、私の心の声とばっちりハモった。
そう。発信源は、もちろん陸だ。

「疲れた……眠い……」

陸は、私の隣に座ったかと思ったら、目を閉じてあまえるようにもたれてきた。

「えっ、なに?そういうこと?」

「マジか!?」

なにが!?

「相川さんと恩田って、付き合ってるの?」

ストレートに聞いてきたのは、沢村さんだ。

「い、いいえ。付き合ってませんって。ちょっと恩田さん。もたれてこないでよ!!」

「んー」

目が覚めてるのかどうかも怪しい。返事はあったものの、体を起こす気はないらしい。

「いやいやいや。完全にいい感じだろ」

花山さんまで疑い出した。

「違いますって。恩田さんとは、幼馴染なんです。付き合ってないですから」

花山さんも沢村さんも、疑いの目を向けたままだ。

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