君は同期で幼馴染で××で
「お疲れー」

「じゃあまた、会社でな」

2時間ほどで会を切り上げて、各自家路に着く。中には二次会に雪崩れ込む人達もいるけど、私と陸は大体ここで帰る。もちろん、一緒に。陸はいつも、私の行動に合わせていた。

「真紀ちゃん、楽しかったね」

「うん。久しぶりに発散した感じ」

夜もずいぶん暖かくなってきたし、一駅手前で下車して、酔いを覚ましながら歩いて帰ることにした。

「真紀ちゃん、ちょっとコンビニに寄らせて」

「いいよ。私は外で待ってるね」

「危ないから、一緒に入るよ」

「大丈夫だって。行っておいで」

「……すぐだから、ここで待っててよ」

陸に言われて、明るい場所で佇んでいた。
よく晴れていて、月も星も綺麗に見える。
最近、忙しかったから、こんなふうにゆっくり夜空を眺めるなんて、久しぶりだった。

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