君は同期で幼馴染で××で
「り、陸。ありがとう。もう大丈夫」

やっと落ち着きを取りもどし、なんとかそう伝えた。陸は体を離して、探るように私を見つめた。
陸は、安堵というよりも、思い詰めたような顔をしていた。

「何か酷いことはされてない?怪我はしてない?」

「口を押さえられて、引っ張られただけだよ。何かされる前に、陸が助けてくれたから。ありがとう」

「僕が真紀ちゃんを1人にしたばっかりに……」

陸は、再び私を抱きしめて、苦しそうに呟く。

「ごめんね、真紀ちゃん」

「陸……違うよ。私が自分で待つって言ったんだよ。陸はちゃんと助けてくれた。ありがとう」

そっと陸を抱きしめ返すと、陸の肩がピクリと揺れた。




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