君は同期で幼馴染で××で
「真紀ちゃん、お風呂に入ってきなよ。嫌なことは全部流しちゃって、すっきりしておいで」

「うん。ありがとう」

温かいシャワーを浴びると、それまで感じていた恐怖から解放された気がした。
部屋に陸がいると思うと、なんとなく緊張はするけど、それ以上に、陸がいてくれてよかったという安心感の方が大きかった。


お風呂から上がると、陸が勝手知ったるなんとやらっていう感じで、いろいろと準備をしていた。

「あっ、真紀ちゃん。おばさんの使ってる布団を借りるよ」

陸は私のベッドの横に、母が泊まるときにそうしているように、布団を敷いた。

「陸も、お風呂に入って。使っていいから」

「ありがとう。真紀ちゃん、1人にして大丈夫?」

「うん。落ち着いた」

唇の震えが止まっているのを確認すると、陸も素早くお風呂に入った。

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