君は同期で幼馴染で××で
「うーん……」

思うように身動きできないことがもどかしくて、体をよじった。
重い……

徐々に、視界も思考もクリアになっていく。

「えっ!?」

自分の身に起こっていることの意味がわからなくて、フリーズしてしまった。私の寝ている隣には、陸がすやすや眠っていて、大きな腕が私の腰に巻き付いている。
ベッドの下を見ると、昨夜陸が敷いた布団が、綺麗なままそこにあった。

「なんで?」

もう一度陸を見つめる。

「んー」

私が身動きしたせいか、陸がもぞもぞと動き出した。目を擦っている様をじっと見つめていると、陸がゆっくりと目を開けて、数秒後、ふにゃりと微笑んだ。

「真紀ちゃん、おはよう」

そのまま、私にぎゅっと抱きついてくるから、思わず息を呑んだ。
何も言えずにいると、再び陸が口を開いた。


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