君は同期で幼馴染で××で
「よかったあ。やっと真紀ちゃんがただの幼馴染じゃなくなった」

首元にそっと口付けされて、ドキンとした。

「真紀ちゃん、大好き」

顔を上げなくても、陸が優しく微笑んでいるのがわかる。

「わ、私も、陸が大好きだよ」

「真紀ちゃん、キスしていい?」

うっ……そんなストレートに聞くなんて……

「だめ?」

きっと、陸は仔犬のように瞳を潤ませているだろう。
恥ずかしさをこらえてそっと顔を上げると、思った通りの表情をしていた。

陸は私と目を合わせると、こちらの想いを汲み取ったのか、目を閉じて顔を近づけてきた。私も同じように目を閉じると、自分の唇にそっと陸の唇が触れた。
それはほんの短い間の出来事だったけど、すごく温かくて、幸せな気持ちにしてくれた。

唇が離されてそっと目を開くと、陸が幸せいっぱい顔で私を見つめていた。

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