君は同期で幼馴染で××で
「ずっと、ずっと、恋人として真紀ちゃんに触れたかった。でも、拒否されるのが怖くて、真紀ちゃんが僕のことを意識してくれるまで待とうと決めていた」

ソファーに並んで座りながら、陸がこれまでのことを話してくれる。

「でも、真紀ちゃんはいつまで経っても幼馴染としてしか見てくれなくて……」

「ご、ごめん」

「真紀ちゃんは、どんどん可愛くなっていから、誰かにとられるんじゃないかって気が気じゃなかった。それに、真紀ちゃんが他の男のことを好きになったらって、怖かった」

陸がぎゅっと私の手を握った。すごくドキドキするのに、心地良くて、ずっとそうしていて欲しいって思ってしまう。

「私、これまでモテたことなんて一度もないよ。可愛いだなんて……」

「もう。真紀ちゃんは……真紀ちゃんは、誰から見ても可愛いよ。僕が真紀ちゃんの幼馴染だからって、紹介してって何人かの男に頼まれてたんだから。もちろん、全部断ったし、近づけないようにしてたけど」

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