君は同期で幼馴染で××で
「で、でも、私が陸に受験する学校を言う前に、陸も同じ学校を考えてるって言ったよね?私、すごく驚いたのを覚えてる。会社だってそうだよ」

そう言うと、陸はしてやったりというように、少しだけ意地悪な笑みを見せた。

「僕には協力者がいるからね」

「そ、それって……」

「そう。真紀ちゃんちのおばさんでしょ。直人君でしょ。もちろん、僕の母さんも。あっ、おじさんも父さんもね」

そうですよねぇ……受ける学校とか会社とか、先生以外には家族にしか話していない、超個人情報だから。

「どうしてお互いの家族が協力者になっているんでしょうか……」

もはや、答えは薄々わかっているけど……一応、本人の口から聞かずにはいられない。

「みんな、僕が真紀ちゃんのことを大好きだって知ってるからだよ」

にっこりと笑う陸。
な、なんということだ……

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