君は同期で幼馴染で××で
「なに言ってるのよ。結局は陸君しだいでしょ?そこに真紀もいるの?」

「いるよ。スピーカーだから、全部聞こえてるよ」

「真紀、こらっ!!我が娘ながら、鈍感すぎでしょうが!!陸君がどれほど待っていたことか!!
でもまあ、間違わずに陸君に辿り着けたから、許すけど。
2人とも、どうせなら一緒に住んじゃってもいいわよ。お父さんには私から言っておくし。お父さんも、陸君ならOKって、いつも言ってるしね」

なにがOKなのか……って、それよりも……

「一緒に住む!?」

またまた、おもわず大きな声を出してしまった。

「なに言ってるの。どうせ、しょっちゅう行き来してるんでしょ?一緒に住んでるのとそう変わらないじゃない。陸君、おばさんが許すわ!!」

「ありがとう」

「いやいやいや。行き来があるのと、一緒に住むのは違うでしょうが」

「あら真紀。陸君がどれほどモテるのかわかってないの?そんなふうにごねてると、他の子に陸君をとられちゃうわよ」

陸をとられる……それは嫌だ。

「だから、さっさと同棲でもしちゃいなさい。陸君、どっちかの部屋でってしてもいいし、将来を見据えて引っ越してもかまわないわよ」

将来の何を見据えるというのだ……やっぱり結婚なのか!?

「真紀ちゃんと相談して決めるね」

「うちには事後報告でいいから」

「はあい。じゃあおばさん、またね」

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