君は同期で幼馴染で××で
「もちろん、その先もしたい」

「そ、その先!?」

「そうだよ。だって、好きなんだから当然でしょ?」

もちろん、陸の言うその先がどういうことなのかはわかる。
だけも、陸とは恋愛の話なんてほとんどしたことなかったし、妙に焦ってしまう。

でも……そっか。恋人ならあたりまえのことか。

「なんなら、お風呂も一緒に入りたい」

「お、お、おふ、お風呂!?」

納得しかかったところに、さらなる爆弾が投下された気分だ。

「陸、ちょっと待って。私、そこまで頭が追いついていない」

「もちろん。真紀ちゃんの心の準備ができるまで待つよ。もうここまで待ったんだから、あと少し待つぐらいできるよ」

あと少しですか……

「でも、もう片時も離れていたくない。だから、一緒に住みたい」

陸の目はどこまでもまっすぐで、熱い想いが伝わってくる。


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