君は同期で幼馴染で××で
そう言い残してから20分ぐらいで、陸がもどってきた。

「陸、何してたの……って……」

インターホンがなってドアを開けて驚いた。

「すごい荷物なんだけど」

「ん?お泊りセットならぬ、同棲セットだよ。真紀ちゃんちで暮らすことに決めたから、着替えとかいろいろ持ってきた。こうしておけば、よっぽどのことがない限り、ずっとこの部屋にいられるでしょ?いちいち取りに行くのも嫌だし」

「お隣なんだし、すぐじゃん」

「いいの、いいの」

鼻歌でも歌いそうな勢いで、荷物を運び込む陸。

「まきちゃん、適当に片付けちゃっていい?」

「うん、いいよ」

本当に陸は私の部屋のことをよく知っている。だから、間違って下着の入っている引き出しを開けることもない。


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