心理学者と夢占い
「友達に言おうと思っても何も言えなくて、誰も信じれなくて、誰も頼れなくて、仮に『生きて』って言われても、戯言だって思ってしまう自分が嫌いなんです……自分なんて消えてしまえば良い……っ!!」

祐介は、ぐっと拳を握る。小夢は、少し考えたあと、口を開いて話を始めた。

祐介は、小夢の話を聞くごとに気持ちは軽くなっていく。話し終えた後、祐介は穏やかそうな笑顔を浮かべた。

「こんな僕の話を聞いてくれて、ありがとうございました」

祐介は、頭を下げると相談室を出ていった。
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