心理学者と夢占い
心理学者と幼なじみ
あれから数ヶ月。小夢は、いつも通り相談所に入る。
「浅中さん!おはようございます」
2人の男子と女子の声が聞こえ、小夢は「おはよう」と微笑んだ。
2人の男子と女子とは――祐介と恵だ。2人は、小夢に憧れて、この相談所でアルバイトすることになった。
「今日もビシバシ教えてくから、覚悟しておいてよ?」
心理学者としての魂が燃えつつある小夢の言葉に、2人は「はい!」と返事をする。2人は、心理学を知らない。しかし、これから小夢が教えることにした。
高校生の祐介が人を呼ぶ仕事を、会社を辞め、相談所で働くことになった恵が受付を担当する。
「とりあえず、今はいつも通りの仕事に取り掛かって。あと、明日は急用ができて居ないから、明日は休みにするよ」
小夢は2人に指示をし、準備をする。小夢は、明日、久しぶりに幼なじみと会う約束をした。
仕事の都合で予定が合わず、何年も会って居ない幼なじみとの再会に胸を弾ませながら、小夢は仕事を始めた。