心理学者と夢占い
「……んー……じゃあ、パフェとコーヒーで!!」

「パフェにコーヒーって合うの?」

「うーん……分かんない!」

そう答えた夢羽に、小夢は、なんでやねん!、と言いたげにガクッとなった。

「……とりあえず、注文するね」

そう言って、小夢は店員を呼んだ。



「あま~い!美味しい!!」

机に置かれた特盛サイズのパフェをスプーンで大きく掬い、口に入れた夢羽は、幸せそうに笑う。

「……」

そんな夢羽の様子を、ショートケーキを食べながら無言で見つめていた。

「……そうだ。小夢……相談がある」

夢羽は、突然真剣な顔になり、小夢を見つめる。その様子に、小夢は仕事をする時のような表情を夢羽に向けた。

「あのね。私……辛いの」

「……何があったの?」

「私の会社の上司、私ばっか怒ってくるんだ。同じミスをしても他の人は怒らないのに……それに、給料なしで毎日残業させてくるんだ。そのおかげで、私は寝不足だし、低賃金で生活しなければならないんだ……」

夢羽の話を聞きながら、小夢は色々と思考を巡らす。そして、いくつかの案を伝えた。

「なるほど……そう言う手があったか!考えてみる。ありがと!」

そう言って、夢羽は明るく笑う。そんな夢羽の様子を見て、小夢は微笑んでコーヒーを口に入れた。
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