愛くるしいうさぎ
すると急に袋をガサゴソとあさり
マフラーを出した
「あーだめだ…」
「へ?」
りょうくんは何故か顔を覆いながらしゃがんだ
「り、りょうくん?どうしたの?」
わたしもしゃがみ
りょうくんの顔を見た
「もう、まじで冬華可愛すぎ…」
「んがっ!!!?」
急すぎて変な声が出てしまった
いや大分変だろう
「ねぇ、キスしていい?」
りょうくんとうとう馬鹿になってしまった
遅れてきたくせにわたし許したからかな?
まずこんな大勢人がいるのにするわけないだろう
「こんなところでする人なんかいないぞ
りょうくん。」
いない…よ
うん。いない。