恋の予言【短編】
「ねぇ、芳乃。この学校、結構レベル高いと思わない?」



矢枝は目を輝かせた。



――確かにそれは頷けた。


長身でイイ男が目立つ。



「矢枝、イイ人見つけたなら話かけてきなよ?」



「でも、芳乃は?」



「あたしの目当ては食べ物だもん。一人でウロウロしてるから大丈夫」



「そう?じゃあ、ちょっと行ってくるわ」



矢枝はコンパクトで髪を整えると、人混みの中に消えていった。
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