恋の予言【短編】

「ほら、あの隅にあるのがそうよ」



女の子が指差す方向を見ると、そこには黒いテントがポツンとたっていた。



――見るからに怪しい。



芳乃はお礼を言って、そのテントを目指した。




【ケイトの占い】




看板にはそう書いてあった。



人気があるらしく、列ができている。



芳乃は少し考えて、列の最後尾に並んだ。
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