恋の予言【短編】
ケイトはテーブルの上の水晶玉に手をかざすと、何やらブツブツと唱え始めた。



・・・呪文かな?



なんか怪しい。



本当に当たるのかな?



「――加藤芳乃。17歳。母親と二人暮らし。父親は5歳の時に亡くなってます。―――何か間違ってますか?」



―――


ケイトの問いに、芳乃はすぐには答えられなかった。
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