恋の予言【短編】

「足大丈夫?」


男は芳乃の右足を見て言った。


――さっきの見てたのかな?


「大丈夫。ちょっと捻っただけだから」



芳乃はジッと男を見て、



「あなた、ここの学生?」


「そうだよ。あんたより一つ年下」



「あたしの事知ってるの?」


男はハァーっとため息をついた。


「だから、さっき会ったって言っただろ?」

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