恋の予言【短編】

頭が混乱している。



いつ?どこで会ったの?



分からない・・。


芳乃は探るように男を見た。


「―――俺の予言はよく当たるよ」


―――!?


「あなた、さっきの占い師!?」


男はニコッと笑って、



「俺、蒼井啓斗(あおいけいと)。よろしく」


「女の人じゃなかったんだ・・。そうだ!どうしてあたしのこと分かったの?」


「持って生まれた能力ってやつ」


啓斗は芳乃の横に腰をおろした。


「名前聞いただけで、だいたいの事は分かるんだ。


―――あんたとキョウダイになるやつ、さっきあんたと一緒にいた男で間違いないよ」


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