恋の予言【短編】
「あなたって・・凄いんだね」
「へぇ。信じてくれるんだ?―――じゃあこれは信じる?
昔から俺の夢には一人の女の子が出てくるんだ。
その子は俺と同じように少しずつ大人へと成長していく。俺は思った。
きっとこの女の子は俺の運命の人なんだろうなぁ」
啓斗は続けた。
「だから、いつか必ず出会う日がくることも分かってた。
―――ちなみにその女の子とは、今日出会ったんだけどね」
「えっ」
外はうるさいはずなのに、芳乃にはやけに静かに感じた。