恋の予言【短編】
「二人して寝坊?」
クラスメートの三島矢枝(みしまやえ)はフフっと笑った。
「目覚ましが壊れてたのよ」
芳乃はプーっと頬をふくらませた。
「芳乃って可愛いわね」
矢枝の言葉に芳乃は少し考えて、
「それって、あたしがチビだから?」
「それもある。でも、一番可愛いのは性格かな。素直に感情を出せるって、いいことだわ」
「単純って事じゃないの?」
「そうとも言う」
「もう!矢枝のバカ」
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