始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から

そんな人のお嫁さんになる人は…


やっぱり、ちゃんとした人じゃなきゃいけない。


もちろん…悠人のお嫁さんだってそうだけど…


『そんな風に思って頂いてたなんて、知らなくて。本当に…もったいないです。もちろん、嬉しいですけど…』


『でも…そんなあなたには…あんなにも素敵な婚約者がいた。驚いたけど、とてもお似合いだと思ったよ…まあ、正直、複雑な気持ちだけどね…』


『…すみません…両親にもまだ話してなかったので、恭吾さんにも言えなくて、本当にごめんなさい。でも…私は…悠人さんと…』


それ以上、言葉には出来なかった。


『大丈夫。2人のこと見て…納得したから。月城さんみたいな紳士なら、穂乃果さんにふさわしいと思う。他の人なら…嫌だったかも知れないけどね。明日、月城さんと話して、その思いを聞いたら、ちゃんと僕もケジメをつけるよ』


恭吾さん…