始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
あの夜のことは…


私にだけの行動…


そうだと信じたい。


こんな気持ちになるなんて、私は…


悠人のこと…


本気で好きになってる…?


心が勝手にヤキモチを妬いてしまってるよ…


あ…


悠人と長瀬様が、2人で出て来た。


『長瀬様、お疲れ様でした。ありがとうございました』


『お疲れ様でした』


悠人に合わせて、周りの美容師達も口を揃えた。


『さすがね、悠人君はやっぱり一流だわ。本当に素敵。またお願いするわね』


そう言って嬉しそうに髪を触る長瀬様。


『ありがとうございます。また次回もお待ちしております』


見つめ合う2人。


大人の色気が溢れる。


ダメだ…


ちゃんと見れない。


私は、目を背けて、違う仕事を始めた。


『ありがとうございました』


悠人は、長瀬様が帰られたら、またすぐ別のお客様の施術に入った。
< 118 / 230 >

この作品をシェア

pagetop