始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
次は、若い女性のお客様。


悠人の予約のお客様は、9割以上が女性だ。


私より若い…?


綺麗で清楚なイメージかな。


本当に…美人だ…


ブランドで身を固めて、本物のお嬢様なんだろうな…


悠人は、またVIPルームに案内した。


今日は、特別なお客様が多いんだな…


VIPルームに入る人は、結構な料金を払ってるから…


あんなに若くて綺麗な人と、いろいろ話したり、髪を触ったりして…


そんなの、美容師として、当たり前のことだよ。


ちゃんとわかってるのに…


つい、笑顔で会話する2人を想像してしまう。


私…


さっきから、ずっと、何考えてるの?


やだ…


仕事が手につかない。


胸が…苦しい。


『大丈夫ですか?体調悪いんですか?』


『輝くん…』


近くにいた輝くんが、心配して声をかけてくれた。


『…大丈夫。ごめんね、ちょっと疲れが溜まってるのかな…』
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