始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
数日が経ち、仕事の合間、私は、悠人に呼ばれた。


『どうしたの?悠人』


『今から山田様の予約。その前に、穂乃果に言っておく。次の月曜日、2人で遊園地に行こう。もう決めたから、反対は無し』


『遊園地?悠人が?』


イメージに、全くないんだけど…


『そんな言い方はないだろう。だから…嫌だったんだ』


ちょっとすねたように、下を向く悠人。


『嘘だよ…すごく嬉しい。遊園地に遊びに連れてってくれるってことだよね?』


『ああ。でも、確かに、遊園地なんて、子どもの時以来行ってないから…よくわからないけどな』


『大丈夫だよ、遊園地大好きだから、私がリードするね。今から楽しみだなぁ、本当、何年ぶりだろ』


ついつい、はしゃいでしまった。


『チケットは、買っておく。俺も…た、楽しみにしてる』


悠人、照れてる?


ほんの少しだけ動揺している悠人が、すごく可愛く見えた。
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