始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
あっという間に月曜日になった。


シャルムは、お休み。


いつもなら、別の仕事に行くことも多い悠人だけど…


今日、2人で一緒にいるのは、遊園地だ。


悠人と遊園地に来られるなんて…


ちょっと信じられない。


だけど…素直に嬉しかった。


目の前の光景に、ワクワクする。


『穂乃果…リードしてくれるのは有難いけど、俺…』


『何?』


『ジェットコースターは…無理だ』


え?


嘘みたい。


恥ずかしそうに、顔を少し赤らめる悠人。


『じゃあ、ジェットコースターは止めよう。最初は、お化け屋敷ね』


『あ、いや…お化け屋敷もちょっと…』


『えー、それじゃあ、何も出来ないじゃない』


『…ごめん。あ、あれなら乗れる』


悠人が指さしたのは、メリーゴーランド。


『…あ、あれ。ま、まあ、いいけどね』
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