始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
それにしても、悠人のオーラは半端ない。


立っていれば、そこはまるで、オシャレな雑誌の1ページのよう。


ジーンズ姿が良く似合う、足の長いモデルさんみたい。


そこだけが、異世界のようにさえ感じる。


悠人が、1人でベンチに座っている時には、数人の女の子達が、遠くから隠し撮りしてたし。


確かに、思わず写真を撮りたくなる気持ちはわかる。


そこら辺にはいないレベルの顔とスタイルだから…


そんな、カッコ良過ぎる悠人と、一緒に居られるなんて…


私は、幸せ者なんだな…


だからこそ、この2人だけの時間、ちゃんと噛み締めなきゃね。


『観覧車、空いてて良かった。並ばずにすぐに乗れるなんて、嬉しい』


私達は、観覧車に乗り込んだ。


少しずつ、少しずつ、高く上がっていく…


結構な高さのある、大きな観覧車。


悠人は、ちょっと落ち着かない様子だった。
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