始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
優しく、肩にショールをかけてくれて…


すごく温かい…


今さらだけど、本当に背が高くて、隣に立たれる度に、ドキドキするんだ…


それに、ほのかに、いつもセクシーな大人の香りがする。


こんな魅力的な男性の横にいられるなんて…


やっぱり…私は、幸せ過ぎる。


『今日は、星座が綺麗に見えるの。ほら…あれ、オリオン座』


私は、その星座を指差した。


『綺麗だね』


2人で、星空を見上げる。


『悠人、知ってる?オリオン座のひとつの赤く輝く星が、ベテルギウスって言ってね。その星は…もうすぐ寿命で、爆発して無くなっちゃうかも知れないんだって。今、見えてる光は、640年前に光ったもので、もしかしたら、もう…ベテルギウスは無くなってるかも知れないって。オリオン座が、今の形じゃなくなったら…ちょっと寂しいな…』


『詳しいね、星座博士だ』
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