始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
悠人の言葉に、私は、溢れる涙を抑えることが出来なかった。


あなたは…


どこまで素敵な人なの…


この人になら、私の命さえ委ねられる…心から安心出来る、信頼出来る人。


私は、一生、この人について行くと、再び固く心に誓った。


そんな2人を見守っているかのように、オリオン座は、私の好きな形のまま、キラキラと輝いていた。


3月に入って、いよいよ私達は、2人きりで結婚式をあげた。


真っ白なウエディングドレスを来て、悠人の前に立つと、とても褒めてくれた。


『穂乃果、綺麗だ』


って…


悠人のタキシード姿も、すごくカッコよくて、眩しくて…私は、また、勝手に映画のワンシーンを想像してしまった。


だけど、今日だけは…


私達2人が主役の恋愛映画だとしても…


そんな想像をしても…


許されるよね?


式はおごそかに進み、私達は、指輪の交換をして、愛を誓い合った。
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