始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
切ない言葉が、私の胸を締め付けた。


『輝くんは、真面目で優し過ぎるんだよ…私みたいな女のことは、あんな女こっちから願い下げなんだよ!って…さっさと切り捨てて欲しい。自分に告白してくれた人や、周りにいる人、その人達と私を、本当にちゃんと比べてみて。そしたら、輝くんが好きになれる人、必ずいると思う。私なんかじゃなく、ちゃんと…』


私のことを今でも好きでいてくれて、本当は嬉しい。


だけど、輝くんにとって、それでは何も生まれない。


輝くんの人生が…マイナスになってしまう。


『お願い…私っていう、重たい壁を、1回とっぱらって欲しい。きっと大切なものが見えてくるよ。大事な輝くんの人生、私で止まってるのは、絶対もったいないから』


そうだよ、輝くんの大切な人生だもん、もっとキラキラしてなきゃおかしいよ。


こんなに素敵な人なんだから。


早く私のことを忘れて、輝くんは、幸せになるべきだよ…
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