始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
でも本当に、僕は…穂乃果さんを忘れることが出来るのか?


1歩前に踏み出せるのかな…


中途半端なままでは、香織さんはもちろん、自分自身のためにもならないと思った。


香織さんは家庭的な雰囲気を持つ人だし、決して嫌いじゃない。


きっと…穂乃果さんを忘れることが出来たら…ちゃんと好きになれる気がする。


だからこそ、良い返事が出来るよう、最後にもう一度だけ、穂乃果さんに会いたいと思った。


それで…自分の気持ちを確かめたい。


大好きな穂乃果さんに会わないで、この気持ちを無理矢理消そうともがくより、会って、もう一度ぶつかって…綺麗にフラれて、ケジメをつけて…


全く新しい恋愛に踏み出したかった。


こんな浅はかで、自分勝手な行動…間違いなく穂乃果さんに迷惑をかけてしまうだろう。


きっと、ものすごく嫌な思いをさせてしまうかも知れないけど…
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