始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
『穂乃果、水族館の隣に、プラネタリウムがあるんだ。行ってみよう』


プラネタリウム…


今まで1度も行ったことがなかった。


いつも、自然の星空しか見たことなかったから…


中に入ると、すごく空いていた。


シートに腰を降ろして、天井を見上げた。


すごい…


満天の星空が一面に広がっている…


何だか…不思議だね…


本物じゃないけど、涙が出そうだよ。


プラネタリウムって、こんなに綺麗なんだ…


その時、悠人が私の手をそっと握ってくれた。


私は、その幻想的な光景にどんどん惹き込まれていった。


天文学的で、計り知れない程、壮大な星空。


人間は、それに比べたら、本当にちっぽけな存在だ…


悠人と私が、たまたま、この地球で出会う確率って、いったいどれくらいなんだろう…


なんて…


そんなこと、誰にもわかるはずないんだけど…
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