始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
それは、やっぱり…


奇跡と呼べるくらい、恐ろしい程の確率なんだろう。


でも…


きっと、私達は、運命に引き寄せられて、会うべくして出会えたんだって…


なぜだか、そう強く思えたんだ。


悠人と私は、赤い糸で結ばれていた。


ずっと昔から…


だったら…私は…


この幸せを、絶対に、失いたくない。


一生、悠人と一緒にいたいよ。


そして、生まれ変わっても、また…


この星空の下、あなたと出会いたい。


そんなことを…


私は、考えていた。


悠人はどうかな…


同じ気持ちなら、すごく嬉しいな。


時間が来て、プラネタリウムの上映は終了した。


『綺麗だったね。感動したよ』


『ああ、本当に』


『連れて来てくれてありがとう』


ありきたりの言葉でごめんなさい。


本当に…すごくすごく嬉しかったから…


『屋上から海を見てみよう。そろそろ日が落ちるから、その前に』


私達は、水族館の屋上にあるテラスに向かった。
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