始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
情けないけど、何となく…かな。
漠然とした感覚で、小さな頃から、美容師になりたいって思ってた。
気づけば、それ以外の選択肢は、自分の中には無かったんだ。
一応、憧れの職業に就けたけど、みんなを綺麗にしてあげれてる満足感みたいなものは、全く今も感じられていない。
学生時代は、もう少し、前向きだったのに…
いつから、こんなにも自分に自信が持てなくなってしまったんだろう。
自分らしく輝いてる美咲が、本当にうらやましい。
『相変わらず髪、綺麗だな』
いろいろ考えていたら、誰かが後ろから声をかけて来た。
えっ?
『月城先輩!』
思わず叫んでしまった。
振り向くと、そこにいたのは、月城悠人(つきしろ はると)さん。
確か、6年上の先輩だ。
『名前、穂乃果…だったよね』
『え?あ、はい…』
5年も会ってないのに、よく覚えてくれてたな…
月城悠人、31歳。
彼は、月城美容専門学校の1人息子であり、なかなか予約の取れない大人気の美容院をいくつも経営している実業家だ。
そして、その美容院のトップスタイリストでもある。
漠然とした感覚で、小さな頃から、美容師になりたいって思ってた。
気づけば、それ以外の選択肢は、自分の中には無かったんだ。
一応、憧れの職業に就けたけど、みんなを綺麗にしてあげれてる満足感みたいなものは、全く今も感じられていない。
学生時代は、もう少し、前向きだったのに…
いつから、こんなにも自分に自信が持てなくなってしまったんだろう。
自分らしく輝いてる美咲が、本当にうらやましい。
『相変わらず髪、綺麗だな』
いろいろ考えていたら、誰かが後ろから声をかけて来た。
えっ?
『月城先輩!』
思わず叫んでしまった。
振り向くと、そこにいたのは、月城悠人(つきしろ はると)さん。
確か、6年上の先輩だ。
『名前、穂乃果…だったよね』
『え?あ、はい…』
5年も会ってないのに、よく覚えてくれてたな…
月城悠人、31歳。
彼は、月城美容専門学校の1人息子であり、なかなか予約の取れない大人気の美容院をいくつも経営している実業家だ。
そして、その美容院のトップスタイリストでもある。