始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
一斉に、視線が私達に集まった。


みんなが『お疲れ様です』と、悠人に挨拶して、片付けや作業を止めて、慌てて近づいて来た。


『お疲れ様。みんな、これから一緒に働く仲間だ。俺の…いとこの結城穂乃果さん。スタイリスト3年目だ。いろいろな雑務は、輝、1から全部教えてやって欲しい。あと、カットの技術は梨花ちゃんに頼む』


『はい、わかりました。長谷川 輝(ひかる)です。アシスタント2年目です、よろしくお願いします』


元気に挨拶してくれた彼は、可愛い系のイケメン男子だった。


見た目から明らかに年下だけど、アシスタント2年目だから、22歳だよね。


マッシュヘアで、ゆるふわパーマ。


オシャレなアッシュの無造作ヘアが、若々しくて良く似合っている。


『結城穂乃果です、よろしくお願いします…』


『私は、浅野 梨花、スタイリスト6年目です。よろしくお願いします』


『どうぞ、よろしくお願いします』
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