始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
『あ…うん、そう…』


『仲良しなんですね、悠人さんが知り合いを入れるとか、今までなかったんで…』


そうなんだ…


『悠人さんには、感謝してる。私、スタイリストとしても、まだまだ未熟で…ちょっとでも早く上手くなりたくて』


『わかります、僕もアシスタント卒業して、早くスタイリストになりたいです。悠人さんが目標です…って、ちょっと目標が高すぎますよね』


恥ずかしそうに笑う輝くん。


『そんなことないよ。輝くんはセンスあるし、悠人さんみたいに絶対なれる。私とは違う』


私は、思わず目線を下に落とした。


『穂乃果さん、すごく頑張ってると思います。こんな僕が言うのもおかしいですけど、接客も丁寧だし、終わってからのカット練習も…僕は見てて、センスあるなって思います』


落ち込んだと思って、輝くん…励ましてくれてるんだ…優しいな。
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