始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
『ありがとう。自分のセンスの無さに落ち込む時もあるけど、だからこそ、少しでも、皆さんの技術を盗みながら、上手くなりたいなって思う。頑張るね』


『そうですね、僕も皆さん、特に悠人さんの技術を盗みたいです。1歩でも、目標に近づきたいですからね。僕も負けないです』


そう言いながら、優しい瞳がキラキラしてる…


未来に希望を持ってる証拠だよね。


私が、忘れかけてた希望。


それを、悠人はもう一度思い出させてくれた。


そして…


大きなチャンスも与えてくれたんだ。


『あの…穂乃果さんって…彼氏いるんですか?』


んっ!?


あまりに突然で、飲み物を吐き出しそうになった。


『ずっと気になってました。ようやく、聞けました』


そんなプライベートなこと、サラッと聞くんだね…


若さゆえ?


『私に彼氏がいるとか、興味ある?ないでしょ?』


ちょっと笑いながら言った。


『…興味しかないです』
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