始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
無い、無い!


ちょっと、そんなわけないよ。


自分につっこむ。


嘘だよ…それはないよね。


あんなに若くて、キラキラした青年が、こんなオバサンを…


25歳で、3歳しか違わないのに、私はきっと見た目オバサン…だと思う。


ああ、本当にもっと見た目も輝きたい。


でも、輝くんが私を女として見てるとか、そんなうぬぼれたこと、1mmでも頭をよぎってしまった自分が、めちゃくちゃ恥ずかしい。


そんなわけないのに。


悠人と言い、輝くんも、もしかして、お店ぐるみで私をだましてる?


って、そんなことする意味がないし…


もう、何考えてるんだろ、私。


バカみたい…


輝くんが変なこと言うから…


『遅れてすまない』


悠人!


部屋に入って来た悠人は、真っ先に私をチラッと見てアイコンタクトしてくれた。


少し…ホッとするのはどうしてだろう?


『みんな、飲んでる?』


私から少しだけ離れて座った悠人。


『もう、みんなかなり飲んでますよ。悠人さんは何飲みます?』
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