始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
『私、お店では悠人さんとはあまりお話ししてません。悠人さんの邪魔になるようなことはしていないつもりです』


『それならいいんだけど。悠人さんの紹介だからって、あんまり、調子に乗らないようにね』


梨花さん、酔ってる?


なんだかすごく心が痛い…


周りはみんな楽しそうなのに…


来なきゃ良かった…かな。


でも、悠人に心配かけたらダメだし、笑ってないと…


無理に笑う私。


苦笑いしてる?それとも、ひきつり笑い?


こんなことで、一喜一憂してたら、成長しないってわかってるけど…


本当に、私ってダメだな…


悠人のおかげで、仕事はやる気が出て来て良かったけど、恋愛と人間関係はまだまだ全然だ。


どうして、こんな性格なんだろ。


自分を呪いたくなるよ。


歓迎会が終わり、私達は、店を出て別れた。


『穂乃果さん』


『輝くん、どうしたの?』


お店を出て、駅に1人で向かっていたら、輝くんが追いかけてきた。
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