始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
悠人と一緒にいる時間を、まだ、夢じゃないかと思ってしまう。


でも、朝、目を覚ますと、毎日、悠人がいて…


ああ、夢じゃないんだ…って、そう実感する。


だけど、次は、触れたら消えちゃうんじゃないか?って、また疑う。


その繰り返し。


『穂乃果、明日からよろしく頼む』


帰って来て、悠人が言ってくれた。


不安そうにしてる私に、


『大丈夫だ。俺が側にいるだろ?何も心配しなくていい』


そう言って、優しく微笑んだ。


『うん、私なりに一生懸命頑張るね』


『ああ、頼む。穂乃果が側にいてくれたら…心強い』


悠人…


私みたいな人間を、少しでも頼りにしてくれて…


梨花さんには申し訳ないけど、でも、やっぱり嬉しいよ。


ありがとう…


私達は、明日に備えて、早めに眠った。


次の日からは、午前中、しばらく講師とアシスタントと言う関係になる。


午後からは、お互い美容師に戻って、普通業務。


忙しくなりそうだ。


私は、ゆっくり目を閉じた。


あっという間に眠りに落ちる…
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