始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
朝になって、緊張のせいか、パっと目が覚めた。


窓を開けると、気持ちの良い春の風が入って来る。


まだ少し肌寒さも感じるけど…


待ちに待った春の到来が嬉しかった。


鳥のさえずりも心地良い。


私は、ベッドから起きて、ベランダに置いてある植物のプランターにお水をあげた。


可愛い色とりどりのお花。


癒されるな…


でも、ゆっくりしていられない。


私は、支度をして、悠人と一緒に車で出かけた。


月城美容専門学校に着くと、まずは準備室に向かった。


『おはようございます』


ノックと共に元気の良い声が聞こえた。


入って来たのは、ここの校長だった。


『悠人君、今日も頼むよ。君の授業は本当に人気があるからね』


『久しぶりなんで、緊張してますが、精一杯頑張ります』


緊張するの?悠人も…?
< 77 / 230 >

この作品をシェア

pagetop