始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から

今、向こうで、他の男子達と話してる先輩は、周りの人と比べ物にならないくらい輝いてる。


美容系の男子は、みんなそれなりにオシャレでイケメンだけど、その中でも群を抜いてる。


上品で綺麗な顔、それぞれのパーツもバランス良くて、目鼻立ちがハッキリしてる。


肌もきめ細かく…女性の私も完全に負けてる。


『先輩が私と連絡取る理由が、何一つ見つからないよ』


私は、愚痴っぽく言った。


『穂乃果、考え方、マイナス過ぎない？』


美咲が、笑った。


私も、思わず苦笑い。


『とにかくちゃんと番号教えなよ、何かのチャンスかも知れないんだから』


ちょっと考えてから、とりあえず、うなづいた。


それから、せっかく来たんだからと、しばらくの間、私は美咲と話したり、別の友達とも雑談した。


それでも、なんだか…


気持ちが全然落ち着かなくて、ずっと、ソワソワしてた。