始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から

だから、私なりに、努力出来ることは、日々、精一杯やったつもりだ。


国家試験は緊張したけど、美咲と励まし合って、何とか乗り切った。


そのおかげで、私は、子どもの頃からなりたかった美容師になれて…


でも、やっぱり、半分、何となくで決めた将来だったから、いつまで経っても、中途半端なままで。


それを、今、私は悠人のおかげで、軌道修正出来ている。


ほんの少しずつだけど変われてるって、すごく、実感出来てるし、感謝しかない。


悠人もこの学校で、かつては学んでたんだよね。


その頃って…どんな感じだったんだろうな…


学生時代に、いくつかの賞もとってるし、才能が溢れ出してたんだろうな。


きっと…女子にもモテたんだろうし。


ううん、きっとじゃない、絶対だ…


何人、彼女がいたんだろ？


あれ、私…


ちょっと…ヤキモチ妬いてる？


こんな私がヤキモチ妬くなんて、百万年早いよ。


何だか、学生時代の悠人に…


会ってみたい気がした。