始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
本当にいろんな配慮が出来てすごい。


仕事も、誰よりも一生懸命で、情熱を感じるし、見てて気持ちのいい青年だ。


照れて、はにかむ輝くんが、本当に可愛く思えるよ。


輝くんには、毎日、元気もらってる。


私だけじゃなく、みんなそうだと思うし。


『あそこ、座りませんか?』


近くにある小さな公園のベンチを指さす輝くん。


『あ、うん、そうだね』


ここなら…大丈夫かな。


10分だけだし…


『輝くん、何かあった?』


温かいミルクティーを両手で握りしめて、私は言った。


『穂乃果さんに無理矢理付き合ってもらったんで…前置き無しに言います』


隣に座る輝くんが、すぐ隣に座る私を見た。


『僕は…』


それから言葉がつながらなかったのか…自分の胸に手を当てて、1度だけ、深呼吸した。


すごくゆっくりと…


『大丈夫?』


私は、思わず心配になって声をかけてしまった。
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