始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
長い長い輝くんのセリフ…


また思った…まるで、恋愛ドラマを見てるみたいだって。


自分はテレビの向こうの視聴者で、他にヒロインがいるみたいに思える…


私なんか比べ物にならないくらい、ずっと可愛くて綺麗なヒロインが…


でも…これは、ドラマ…じゃないんだよね…


それに…輝くんも、自分に自信がないの?


初めて知った…


不思議だよ、こんなに素敵なのに…


私、まだ輝くんの告白にドキドキしてる。


そして、胸が苦しいよ。


輝くんのこと、好きだけど…


やっぱり…


弟みたいにしか…思えない。


ごめん…


『ありがとう…本当に嬉しい。輝くんの気持ち、本当に嬉しいよ。でも、私、今は美容師として1人前になりたいって思うし、恋愛は…』


『本当にいいんです、大丈夫です。あなたを苦しめるつもりないし、一緒に仕事出来るだけで、今は…幸せだから。本当は、僕の気持ちは、ずっと自分の中にしまっておくつもりでした。でも、突然会って、ちょっと自分でもわからないけど、告白したいって思ってしまって…困らせてごめんなさい』
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