始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
『…お気遣いありがとうございます。本当に…いいんですか?』


恭吾さんは、悠人の誘いに、とても恐縮してるようだった。


『もちろんです、2人でゆっくり話したいこともありますし』


悠人が、優しく笑った。


『…そうですね、わかりました。ありがとうございます、よろしくお願いします』


何だか…あっという間に、悠人と恭吾さんが、2人で話すことになって、しかも、カットまで…


男同士のやり取りに、私の入る隙は無かったけど、でも、それで良かったと思った。


悠人なら、ちゃんとしてくれるって…すごく安心出来たから。


全て任せよう…


『今日は、まず、氷野さんとお話し出来て良かったです』


『僕も…』


『では、先に失礼するので、後は2人で話して下さい。穂乃果の気持ち、聞いてあげて下さい。明日、お待ちしてます』


悠人は、そう言って、立ち上がった。


『え?悠人さん、先に帰るの?』
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