極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい
「なんで秀弥はそれを知ってて俺に言わなかった?」
「ふふっ、言おうと思ったんですけどね」
秀弥はおかしそうに一人で笑うから自分だけ何も知らないようで面白くない。ギロリと睨むと秀弥はゴホンと喉を鳴らし笑いを止めた。
「流星さんが振り向くと叶さん必ず隠れるんですよ。だから、流星さんに見つかりたくないのかなと思いまして。僕が教えるのも無粋かなと思い内緒にしてました。彼女の密かな楽しみだったと思いますよ?しかし、もう叶さんの姿が見れないのは寂しいですね」
肩を竦めた秀弥は、「珍しいお菓子を頂いたのでお裾分けしたかったんですけどね」と、呟きながらビルへと入っていく。
叶が見てたなど露にも思わなかった俺は自分の家のバルコニーを暫く見つめていた。脳裏には叶が出て来て手を振っている姿が見えた。
俺を真っ直ぐ見ていつもの笑顔で。
あいつ…ほんとに……。
その後は自分でも何が言いたかったのかわからない。はっと我に返り秀弥の後を追った。
「ふふっ、言おうと思ったんですけどね」
秀弥はおかしそうに一人で笑うから自分だけ何も知らないようで面白くない。ギロリと睨むと秀弥はゴホンと喉を鳴らし笑いを止めた。
「流星さんが振り向くと叶さん必ず隠れるんですよ。だから、流星さんに見つかりたくないのかなと思いまして。僕が教えるのも無粋かなと思い内緒にしてました。彼女の密かな楽しみだったと思いますよ?しかし、もう叶さんの姿が見れないのは寂しいですね」
肩を竦めた秀弥は、「珍しいお菓子を頂いたのでお裾分けしたかったんですけどね」と、呟きながらビルへと入っていく。
叶が見てたなど露にも思わなかった俺は自分の家のバルコニーを暫く見つめていた。脳裏には叶が出て来て手を振っている姿が見えた。
俺を真っ直ぐ見ていつもの笑顔で。
あいつ…ほんとに……。
その後は自分でも何が言いたかったのかわからない。はっと我に返り秀弥の後を追った。