極上御曹司はウブな彼女を独占愛で堕としたい
「お前が結婚するから叶ちゃんは実家に行ったんだろ?なのにお前は結婚しないし、新しい家政婦はいらないと言う。じゃあ、なぜ叶ちゃんを手放した?その必要あったか?」
「俺が叶を手放したと言うのか?今回の事は叶が自分で決めたことだぞ?」
「引き止めれば良かったじゃないか。なぜそうしなかった?」
「……俺に、引き止める権利はない…」
いくら雇い主とはいえ叶が決めた事を俺が止めることは出来ない。どこに行こうが辞めようがそれは叶の自由だ。
「ふん、俺から言わせればただのヤセ我慢にしか見えないがな」
「…お前、なんか変だぞ?」
やけに叶の事で突っかかってくる斗真に妙な感じがする。
ベンチから立ち上がった斗真が俺を真正面から見据えてきた。いつの間にか空は陽が落ち夕闇が広がっている。外灯に照らされて斗真の顔には影ができていた。
「俺さ、叶ちゃんにプロポーズしたんだ」
「は?何言い出すんだ?」
「前から叶ちゃんの事が好きだったんだよ。だけどお前がいるから遠慮してたんだ。でもお前は無自覚だし、叶ちゃんを手放すんなら俺がもらう。あんな可愛くて気が効いて優しい子いないだろ?俺の嫁になったら絶対幸せにするし」
「叶を嫁にだと?馬鹿なこと言うな。お前と結婚したら叶が苦労するに決まってる」
斗真は外見、生真面目そうな和菓子屋の若旦那だが、裏の顔は昔から女癖が悪く、俺まで何度女関係のゴタゴタに巻き込まれたか知れやしない。未だに遊び歩いている斗真が叶だけを愛して幸せにするなどありえない。
「俺が叶を手放したと言うのか?今回の事は叶が自分で決めたことだぞ?」
「引き止めれば良かったじゃないか。なぜそうしなかった?」
「……俺に、引き止める権利はない…」
いくら雇い主とはいえ叶が決めた事を俺が止めることは出来ない。どこに行こうが辞めようがそれは叶の自由だ。
「ふん、俺から言わせればただのヤセ我慢にしか見えないがな」
「…お前、なんか変だぞ?」
やけに叶の事で突っかかってくる斗真に妙な感じがする。
ベンチから立ち上がった斗真が俺を真正面から見据えてきた。いつの間にか空は陽が落ち夕闇が広がっている。外灯に照らされて斗真の顔には影ができていた。
「俺さ、叶ちゃんにプロポーズしたんだ」
「は?何言い出すんだ?」
「前から叶ちゃんの事が好きだったんだよ。だけどお前がいるから遠慮してたんだ。でもお前は無自覚だし、叶ちゃんを手放すんなら俺がもらう。あんな可愛くて気が効いて優しい子いないだろ?俺の嫁になったら絶対幸せにするし」
「叶を嫁にだと?馬鹿なこと言うな。お前と結婚したら叶が苦労するに決まってる」
斗真は外見、生真面目そうな和菓子屋の若旦那だが、裏の顔は昔から女癖が悪く、俺まで何度女関係のゴタゴタに巻き込まれたか知れやしない。未だに遊び歩いている斗真が叶だけを愛して幸せにするなどありえない。